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【今さら聞けない!】”コーチング”と”ティーチング”のマネジメント手法とは

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旧来の人材育成の考え方は、技術を指導する一方的な指導法(ティーチング)が主流でしたが、近年では、知識や技術、考え方を”自ら学び”、自発的行動を促す手法(コーチング)に変わりつつあります。

コーチングは個人の成長や組織の発展を向上させるだけでなく、コミュニケーションを改善する効果も期待できるのでこれからマネジメントについて学びたい!という方は最後まで読んでほしいです。


ーこんな方に読んでほしいー
✓ 「コーチング」と「ティーチング」の違いが知りたい
✓ コーチングとティーチングの活用法が分からない
✓ 効果的なマネジメント手法を学びたい



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コーチングの歴史

コーチングの語源はcoach=「馬車」の言葉からきていると言われています。(1500年代)

今でもファッションブランド「COACH」のブランドマークに四輪の馬車がありますが、馬車は「乗客を目的地まで送り届ける」という意味で使われるようになりました。

そんなコーチという言葉ですがマネジメントの分野でコーチングが使われ始めたのは1950年代です。

当時ハーバード大学の助教授が
“The Growth and Development of Executives”という本の中で、「マネジメントの中心は人間であり、 人間中心のマネジメントの中でコーチングは重要なスキルである」と位置づけています。

今ではビジネス分野でよく耳にしますが、1880年代にスポーツトレーナーを「コーチ」と呼ぶようになったので、スポーツのほうが歴史は長いです。

その後、アメリカを中心に広まっていきましたが、2000年頃から日本でも経営者やマネージャーの研修に用いられるようになりました。


コーチングとティーチングの違い

人材のマネジメント手法として知られているコーチングとティーチングですが、大きな違いは「主体」にあります。

ティーチングの場合、上司が答えを持っているので発信の主体は「上司」です。
逆にコーチングの場合は部下が自ら考え、答えを出すので発信の主体は「部下」になります。

言葉だけでは伝わりにくいので、違いが分かるよう図にしてみました!

コーチングの解説


ティーチングの解説


ティーチングは基礎知識や技術を学ぶ時には効果的ですが、知識やスキルを教えるだけでは部下を育てることは困難です。

具体的なスキルや知識を伝えたい場合は、ティーチングのようにダイレクトに伝えることが効果的です。これからお伝えする活用方法を理解して使い分けていきましょう。


コーチングとティーチングの活用方法

コーチングとティーチングは異なる指導方法ですが、どちらも個人やチームの成長をサポートする際に非常に有効です。

コーチングとティーチングの指導方法

コーチングは部下の答えを引き出し、プロセスを導いていくことからメンバーのパフォーマンスを向上させることができます。

また、質問や対話を繰り返し、問題を掘り下げていくことで双方向のコミュニケーションが可能に。自ら考える力を身につけさせることで、モチベーションの向上にも繋がります。



一方、ティーチングは知識やスキルの伝達を重視した指導法です。言葉の通りteacher(先生)からきており、カリキュラムの設計や実践といった直接的な指導を行う場面で有効です。

営業研修でロールプレイングを行う際に、手本を見せてから部下にも実践させるといった指導法もティーチングにあたります。ただし、手本を見せるということは初めから正解があるという状態になるので、コミュニケーションが一方的になりがちです。

実践しても部下が上手くいかなかった場合は、アドバスをする前に「実践してみてどう思ったのか」を相手に聞くことが大切です。


メリット・デメリット

コーチングとティーチングの活用方法について理解したところで、最後にメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。

コーチングとティーチングのメリットとデメリット


コーチングは基本的に「答えを与えず、部下自らが答えを出せるように導くことが役割なので、部下に考える時間やヒントを与え、コミュニケーションを取りながら対等な関係性を築けます。

コーチングにより、互いの視点や考え方を理解したり課題を明確できるようになるため自然と学習能力が身につき問題解決能力の向上に繋がります。

しかし、コーチングは基本的に一対一で行うため大人数に対応できないことが課題です。

また、相手に考えさせる時間や答えが出るまで段階を踏んで育成していくので、クレームが発生した場合や緊急を要する場面では適用できません。

そういった場面でコーチングとティーチングの使い分けが必要になっていきます。


反対に、ティーチングの基本は「答えを与える」ことが役割のため、上司ばかりが話しているとコミュニケーションが一方的になりがちです。

そのため互いの関係性に優劣ができ、劣等感に陥りやすくなります。

上司に言いたいことが言えず受け身になる恐れがあるため、自立的な行動に導くマネジメントが必要不可欠と言えるでしょう。


ですが、ティーチングにもメリットはあります。

「気づきを与えながら考えを引き出していく」コーチングに対して、ティーチングは「ダイレクトに正解を伝える」ので、速いスピード感で成長出来ます。

また、緊急性の高い業務クレーム対応が発生した場合に素早く対応できるため、緊急時のティーチングは有効的です。


おわりに

育成するにはコーチングとティーチングの両方を知っていることが大切です。

人は無意識に自分の価値観だけで人を育ててしまうので、コーチングとティーチングを「意識」することで今までとは違うマネジメントができると思います。

マネジメントの知識を身につけ、ぜひ明日から部下の指導に取り入れてみてください!



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最後までお読みいただきありがとうございました。





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IS factory magazine編集部です。2022年開設。
定期的にインサイドセールスや営業に関するノウハウを発信しています。

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