コロナ禍により、リモートワークが浸透する現代社会。
これにより人事評価の低迷が進み、評価基準の不透明化が課題とされるいま、評価制度を見直さないといけません。
そこで、リモートワークにおける社員の評価制度について詳しくお話していきたいと思います。
リモートワークによる人事評価の問題点
リモートワークを推奨する会社が増えたことで、新たな人事評価問題が増えてきました。
課題点として3つのことが考えられます。
・評価環境が整っていない
・タスク管理不足
・プロセス管理の不透明化
3つの課題に共通しているのは「間接的であること」。
リモートワーク環境下では、社員の仕事風景を直接見ることができず、PC越しでしか見ることができない。という難点があります。そのため、プロジェクトに対する進行の把握がしにくく、管理が不十分です。
また、Zoomなどのビデオ通話を繋ぐことも可能ですが、繋ぎっぱなしでも「相手に見られている」と、仕事にやりにくさを感じるでしょう。そのため”社員と一定の距離感を保つ”ことも重要です。
正当な評価制度の構築
人事評価問題を解決するために正当な評価制度を構築する必要があります。
そこで、私たちSales team Academyで行っている社員評価について、詳しくご紹介していきます。
定期的な1on1ミーティング
私たちのチームでは毎朝チームミーティングを行っているのですが、それとは別に1on1の時間を設けています。
1on1ではプロジェクトの進捗状況や、残タスクの共有、目標達成のための施策も決めていきます。
目標件数や数値管理も日々行っていますが、メンバーと話す時間を設けることでコミュニケーション不足の解消にも繋がるため、タスクを把握するという面でも1on1は非常に効果的と言えるでしょう。
また、複数のメンバーが参加するミーティングでは仕事の相談や意見が出しにくいこともありますが、1対1であれば気兼ねなく相談できます。
音源モニタリング
定性を図る意味でも音源モニタリングは有効です。お客様とどんな会話をしているのか実際に聴くことができるので、数値では測れない「質」を知ることができます。
音源モニタリングは管理者だけでなく、メンバーも聴けるようにすることで成功事例を感覚的に体感することが可能です。
音源をもとに、フィードバックも行っています。
<実際の音源フィードバック>
クラウドサービスの導入
システムを導入することで仕事の進捗管理を可視化させました。
これによって、1人あたりの目標達成件数や達成率を数値やグラフで測れるようになり、活動履歴に基づく目標達成までのプロセスも分かるように。
プロセスが把握できたことで、目標未達理由の解明や、対応策も立てられるようになります。Excelで管理するよりも正確に測れるので、まだ利用していない方はツールやシステムの導入を検討してみるのも良いでしょう。
評価基準の明確化(7段階のレイヤー構造)
そのほか、メンバーを正当に評価できるよう、7段階のレイヤーを構築しました。
段階ごとにスキルや能力を設定しておくことで、自分自身置かれている立ち位置や役割が明確になり、モチベーションも上がります。
さらに、弊社の機密事項のため記載はありませんが、レイヤーが上がるにつれて給与の増額も設定。
レイヤー構造では個々の能力以外にも、仕事に対する”マインド面”も考慮して評価するようにしています。能力だけで判断しても、チームで達成する意識が足りなかったり、向上心が見られなければ評価基準に含まれないからです。
マインド面については1on1や日々のミーティング等から評価します。
おわりに
以上が私たちSales team Academyで行っている社員の評価制度です。
今後も社員の評価基準を整備し、メンバーが働きやすい環境を作っていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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