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ソーシャルスタイル別 営業攻略法 | 顧客タイプの見分け方と実践テクニックをご紹介

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営業の成功は、スクリプトや商品の良さだけでは決まりません。顧客ごとに異なる「心理的なニーズ」を理解し、それに合わせたアプローチをすることが重要です。

そこで注目されるのが「ソーシャルスタイル理論」

本記事では、営業におけるソーシャルスタイルの基本から、タイプ別の実践的なアプローチ方法、そして成果に繋げるポイントまで徹底解説します。今日から実践できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

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ソーシャルスタイルとは?営業における新しいアプローチ方法

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ソーシャルスタイルは、個々の行動特性やコミュニケーションスタイルを4つのタイプに分類します。

アナリティカル:論理的でデータ重視の分析派
ドライバー:結果や効率を重視する行動派
エミアブル:調和や安心感を求める協調派
エクスプレッシブ:感情豊かでアイデア重視の直感派

これらのタイプを理解することで、顧客ごとの心理的なニーズに応じた提案や対応が可能になります。

<ソーシャルスタイル理論の各タイプについて詳しく知りたい方はこちら>

【営業ノウハウ】ソーシャルスタイル理論で特徴を掴む!タイプ別営業手法

 

ソーシャルスタイルが営業に効果的な理由

営業の現場では、顧客の反応が千差万別です。顧客のソーシャルスタイルを知ることで、次のようなメリットが得られます。

顧客のソーシャルスタイルを知るメリット


信頼関係を築きやすい

営業活動において、最も重要なのは顧客との信頼関係を構築することです。しかし、顧客の価値観やコミュニケーションが分からないままでは、的外れなアプローチをしてしまい、関係構築が難しくなります。

ソーシャルスタイル分析を活用すると、顧客が求める関わり方を理解し、顧客に応じた言葉や行動で接することができます。これにより、顧客は「自分を理解してくれている」と感じ、信頼関係が生まれやすくなるのです。


提案内容が響きやすい

顧客のソーシャルスタイルを理解することで、どのような提案が最も効果的かを判断できるようになります。例えば、ドライバータイプの顧客には具体的な成果を強調した提案が響きますが、アナリティカルタイプの顧客には詳細なデータや裏付けが必要です。

このように、顧客のニーズや価値観に合わせた提案が可能になることで、クロージングの成約確率が向上します。


再現性のある営業ができる

顧客のソーシャルスタイルを見極めることができれば、タイプ別に最適なアプローチが分かるため、営業プロセスが効率化されます。無駄な時間を減らし、より効果的な方法に集中できるのは、営業チーム全体にとっても大きなメリットです。

特に組織全体でこの分析手法を共有することで、再現性のある成功体験を蓄積することができます。


共感を生むコミュニケーションが可能になる

ソーシャルスタイル分析では、顧客の心理的なニーズを深く理解できます。その結果、顧客が共感しやすい会話や提案を行うことができ、購買行動を引き出しやすくなります。「この営業担当は自分を理解している」と感じさせることができれば、競合他社との差別化にも繋がります。


顧客のソーシャルスタイルを見分けるための具体的な方法

顧客のソーシャルスタイルを見分けるために、4つのポイントを意識して会話を進めていきましょう。

顧客のソーシャルスタイルを見分けるポイント


ポイント①行動や態度を観察する

初対面の顧客との会話や態度を観察することで、ソーシャルスタイルのヒントを得ることができます。

各ソーシャルタイプの特徴

最小限の動作で冷静なアナリティカルに対し、エクスプレッシブは動きの大きい傾向があります。また、ドライバーは腕を組むなど自信を示す動作が多く、エミアブルは控えめで落ち着いた動きをします。

このように、タイプによって話し方や動作が異なってくるので会話の中から見分けていきましょう。


ポイント②会話中のキーワードを拾う

顧客がよく使う言葉やフレーズは、その人の価値観や優先事項が反映されています。

各タイプには以下の特徴があります。

アナリティカル:「データ」「分析」「具体的」など、根拠や詳細を求める表現が多い
ドライバー:「成果」「効率」「早く」などのキーワードが多い
エミアブル:「安心」「信頼」「一緒に」など、調和や共感を重視する言葉が多い
エクスプレッシブ:「アイデア」「面白い」「新しい」など感情や創造性に関する言葉が多い

これらのキーワードを注意深く聞き取り、顧客のタイプを把握することで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。顧客のニーズや期待を理解するためのキーとなる情報として活用しましょう。

 

ポイント③質問を活用する

適切な質問を投げかけることで、顧客の思考パターンやコミュニケーションスタイルを引き出せます。

例1.「重要視している点は何ですか?」
この質問に対する回答の中で、顧客の優先順位が分かります。

アナリティカル
・データや根拠がしっかり示されていることが重要
・詳細な仕様や比較資料がほしい

ドライバー
・結果が出るかどうかが重要
・具体的なメリットや数字が知りたい

エミアブル
・安心して使えること、サポートがしっかりしていることが重要
・リスクやデメリットがないかも知りたい

エクスプレッシブ
・自分にとってどんな価値があるのかが大事
・面白い提案やアイデアがあれば聞きたい

質問を通じて顧客の心を開き、より深いレベルでのコミュニケーションを促進します。顧客の回答から得られる情報を基に、それぞれのニーズに即した提案や対応をすることで、顧客満足度の向上につながります。


ポイント④視覚情報を活用する

メールやSNSのやり取り、あるいは提案資料を確認すると、顧客の傾向が見えてきます。

アナリティカル:詳細な説明や数値データを含む整然とした文書
ドライバー:箇条書きや短い文章で要点が簡潔に書かれている
エミアブル:丁寧で柔らかい表現が中心。相手を気遣う言葉が多い
エクスプレッシブ:自由な表現や絵文字が多く、感情が伝わりやすい文面

 これらは一人で分析するのではなく、営業チーム全体で情報を共有し合うことで精度を高められます。

『顧客との会話ログを振り返る』『定例会議でタイプの仮説を共有し合う』といったプロセスを通じて、見落としや偏見を補うことで、より効果的な営業活動を展開できるでしょう。

 

ソーシャルスタイル別営業トークの具体例

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ではここで、顧客のソーシャルスタイル別に営業トークの事例を見ていきましょう。


アナリティカルタイプ

<営業トーク例>
「こちらのデータをご覧いただくと、導入効果が明確になります。」
「御社の課題を数値化し、最適な解決策を提示いたします。」
注意点:感情的な表現や曖昧な説明は避ける。


ドライバータイプ

<営業トーク例>
「こちらのプランは、御社が設定されている目標を3か月で達成できる内容です。」
「次のステップとして、スピーディーに進めるためにこちらの提案書をご確認いただければと思います。」
注意点:長々とした説明や細部に時間をかけるのはNG。


エミアブルタイプ

<営業トーク例>
「これまでの事例でも、多くの企業が成功を収めています。」
「サポート体制も充実しておりますので、安心してご利用いただけます。」注意点:否定的な表現は避ける。


エクスプレッシブタイプ

<営業トーク例>
「こちらのプランは、○○様のビジョンを最大限実現できるよう設計されています。」
「新しいアイデアがありましたら、ぜひ一緒に形にしましょう。」
注意点:感情を無視した論理的な話は響かない。

このように、顧客一人ひとりのスタイルに合った営業アプローチを実践することで、単なる商品の販売に留まらず、顧客との長期的な信頼関係を構築する土台を作ります。顧客に対して価値ある体験を提供し、双方のビジネス成長につながる関係性を育んでいきましょう。


ソーシャルスタイル別営業トークの具体例まとめ
ソーシャルスタイル別営業トークの具体例まとめ


ソーシャルタイプ別の営業活動を行う際の注意点

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顧客それぞれの性格やコミュニケーションスタイルに合わせたアプローチは、営業活動の成功を大きく左右します。各ソーシャルスタイルには独自の特性があり、効果的に対応するためにはそれぞれに適した戦略と注意点を理解しておくことが重要です。

この章では、各ソーシャルスタイルに対する営業活動を行う際の注意点を詳しく紹介していきます。


顧客を一面的に決めつけない

ソーシャルスタイルはあくまで傾向を分析するツールであり、一人の顧客にも複数のスタイルが混在することがあります。例えば、普段はエミアブルタイプでも、ビジネスの現場ではアナリティカルに振舞うケースもあるでしょう。

そのため、顧客の行動や反応を観察し、必要に応じてアプローチを調整する柔軟性が求められます。


自分のスタイルを押し付けない

営業担当者が自分のソーシャルスタイルに固執し、顧客のスタイルを無視した接し方をすると、信頼関係が築きにくくなります。特に自分のスタイルと顧客のスタイルが真逆の場合は注意が必要です。

例えば、エクスプレッシブな営業担当者がドライバータイプの顧客に感情を前面に出して接すると、相手にとっては「距離が近い」と煙たがられる可能性があります。相手の反応に違和感を抱いたら、話し方を変えるなどして瞬時に軌道修正をしましょう。


顧客の背景や状況を理解する

ソーシャルスタイル分析だけに頼りすぎてしまうと、顧客のニーズや問題を見逃してしまう恐れがあります。顧客の業界や会社の課題をヒアリングし、ソーシャルスタイルの情報と組み合わせて総合的に判断することが大切です。


ソーシャルスタイルを活用した営業手法で成果を出すための実践ステップ

営業活動の効果を最大限に引き出すためには、顧客のソーシャルスタイルを見極め、それに応じたコミュニケーションと提案を行うことが大切です。

この章では、ソーシャルスタイルを生かした営業手法の具体的な実践ステップを順に紹介していきます。

ソーシャルスタイルを活用した営業手法で成果を出すための実践ステップ


ステップ1:自身のソーシャルスタイルを把握する

まず、自分自身のソーシャルスタイルを知ることが重要です。自分がどのスタイルに属するのかを理解することで、相手との違いに気付きやすくなります。

例えば、エクスプレッシブタイプの営業担当者はアナリティカルタイプの顧客に対して具体的なデータや論理的な説明が不足しやすい傾向があります。このギャップを意識することで、相手のタイプに合った対応が可能になります。


ステップ2:顧客分析の基盤を整える

営業の初期段階で、顧客のソーシャルスタイルを分析するためのフレームワークを導入します。

・情報収集:過去の会話記録やメールのやり取りを見直し、相手の言葉遣いや行動パターンを確認する。
・質問リスト:初回訪問や電話でのヒアリング時に使用する質問リストを作成し、相手の価値観やスタイルを引き出すようにする。


ステップ3:タイプ別の対応戦略を準備する

顧客のソーシャルスタイルに応じた対応策を事前に準備しておきます。

<タイプ別戦略例>
アナリティカル:根拠となるデータや事例を提示し、論理的に納得させる
ドライバー:提案資料は結論を先に提示し、効率性や成果を強調
エミアブル:顧客の意見や懸念に丁寧に耳を傾け、信頼感を醸成する
エクスプレッシブ:提案のプレゼンにストーリー性を持たせ、感情に訴える


ステップ4:フィードバックを活用して改善する

顧客対応後に、自分のアプローチが適切だったかを振り返ります。

フィードバックを求める:同僚や上司に顧客対応の内容を共有し、改善点を指摘してもらう
データを記録する:ソーシャルスタイルと営業成果の相関を記録し、成功パターンを蓄積する


ステップ5:チームで共有し、営業全体で活用する

ソーシャルスタイル分析を個人で実践するだけでなく、営業チーム全体で活用することで、チームとしてのパフォーマンスの向上が期待できます。定期的なミーティングで顧客ごとのスタイルや対応例を共有し合うことで、ノウハウが組織に浸透します。


まとめ

ソーシャルスタイル分析は単なる理論ではなく、実践的な営業手法として多くの効果を発揮します。ただし、顧客を一面的に判断したり、自分のスタイルを押し付けたりすると逆効果になる恐れがあります。そのため、以下の3つを常に意識することが重要です。

1. 顧客を観察し、状況に応じた柔軟な対応を心がけること
2. 顧客の背景や課題を理解し、ソーシャルスタイルと組み合わせて対応すること
3. チームで共有し、再現性のある成功体験を積み重ねること

これらを実践することで、顧客との信頼関係をより強固にし、商談機会の創出に繋げることができます。ソーシャルスタイル分析を武器に、より効果的な営業活動を目指していきましょう。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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