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営業トークの秘訣はラポール?心理学を用いた3つのテクニックで信頼関係を構築!

営業トークの秘訣はラポール?心理学を用いた3つのテクニックで信頼関係を構築! 営業
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インサイドセールスが主流となった今、非対面の営業手法で顧客と信頼関係を築く「ラポールトーク」の重要性が高まっているのをご存じでしょうか?

ラポールとは、心理学で信頼関係を意味し、営業現場でも有効なテクニックとして注目されています。

本記事では、ラポールを形成する方法や心理学に基づいた3つの営業テクニック(ミラーリング・ペーシング・バックトラッキング)を解説します。

初対面でも信頼を得るための営業トーク術を紹介しているので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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ラポールとは?営業で活かす信頼関係の構築術


ラポールとは、フランス語で橋を架けるという意味の「rapport」が語源です。心理学では、相手との信頼関係が成立した状態を指します。

営業においては、顧客とのラポール形成が提案の受け入れやニーズのヒアリングを可能にし、商談成功率を高めます。

特にインサイドセールスやテレアポなど、対面する機会が限られる場面ではラポールを活用したトークが有効です。


ラポールトークが営業にもたらす3つのメリット

ラポールを活用すると、営業のコミュニケーションが大きく変わり、以下のような具体的な効果が期待できます。

有効会話に繋がる
顧客の本音を引き出せる
提案を受け入れる関係性を構築できる


有効会話に繋がる

ラポールが形成されていると、コミュニケーションが円滑になり対話に応じてもらいやすくなります。新規開拓の初回接点時は、営業に対する警戒心から「忙しいので」と対話を拒まれてしまうケースも少なくありません。

良い商材やトークスキルを持っていても、伝える機会がなければ成約は困難です。初回のアプローチでは、見込み顧客の話を聞くことに意識を向けて次回接点を創出しましょう。見込み顧客との接点回数が増えることで、ラポールは形成されやすくなります。

関連記事:“ザイアンスの法則”とは。営業に使える心理学を解説!


顧客の本音を引き出せる

ラポールが築かれて顧客が営業担当者に本音を打ち明けられる状態は、現状や課題のヒアリングに効果的です。顧客のニーズが把握できれば、課題を解決するために最適な提案が可能になります。

顧客に適した提案を実行するには、豊富な商材知識も必要です。営業活動で得た事例やノウハウは、全体に共有し誰もが再現できる体制をつくりましょう。

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提案を受け入れる関係性を構築できる

顧客から信頼を得ることができると、営業担当者からの提案を受け入れてもらいやすくなるでしょう。企業への信頼は、競合他社との差別化や導入に対する不信感の軽減に繋がります。また導入時に関係性を構築することで、成約だけでなくリピート率の向上にも期待が持てるでしょう。

顧客が商材を必要とするタイミングで提案をするには、デジタルツールを使用したリスト管理が大切です。アプローチ状況を可視化し、優先順位を立てながら営業活動を行いましょう。

関連記事:【営業マン必見】商談のアイスブレイクに困らない!鉄板ネタと会話術3選


営業トークで使えるラポール形成の3つのテクニック

ラポールを形成する代表的な手法は「ミラーリング効果」、「ペーシング」、「バックトラッキング」の3つです。営業活動に取り入れて、顧客との良好な関係性を築いていきましょう。


ミラーリング効果


ミラーリング効果とは、相手の視覚的な行動を自分が自然に真似ることで、心理的な親近感を抱かせるテクニックです。営業の現場で効果的に活用するには、以下のような方法があります。

オンライン商談での活用

顧客が資料を開いたら自分も開く。顧客がコーヒーを飲んだら同じタイミングで自分も飲む。こうした小さな動作のシンクロで、自然と親しみを感じてもらえます。

訪問商談での活用

相手の姿勢や話すスピードを合わせることで、無意識のうちに信頼を得やすくなります。ただし、不自然にならないよう過剰なミラーリングは避けましょう。

商談では、勢いのあるお客様には、前のめりで。姿勢が良い方には、背筋を伸ばした体制を意識します。ただし、腕を組む、足を開くなどマイナスなイメージのある姿勢を真似すると悪い印象を与えかねないので、プラスの要素を取り入れると良いでしょう。


ペーシング

ペーシングは、相手の話し方や会話のペースに合わせていくコミュニケーションスキルのことです。人は自分と共通点のある相手に親近感を持つ傾向があり、電話で交渉を行うことが多いインサイドセールスに有益な方法と言えます。

活用事例
・相手とテンションを合わせる
・相手と同じようなスピードで話す
・同じ言い回しをする


ペーシングの対話例


担当者と同じテンションを意識して話してみましょう。電話越しで明るい印象を受けた方は高めのトーンを、冷静な方には落ち着いたトーンの対話を意識します。

声の表現が苦手な営業さんは、「担当者が笑う場面が見られたら、自身も笑う」、「考え込んでいたら、考えるそぶりをする」のように感情をリンクさせると相手に伝わりやすくなるでしょう。

話す速度やあいづちのテンポを合わせることで、さらに安心感を与えます。スクリプトを読む際は、文面の区切りごとに担当者に合ったあいづちの間をとると、相手のペースに乗りやすくなるでしょう。

また、営業電話は声のみで人物像が確立されていくため、言葉の言い回しにも工夫していきたいところです。

例えば「店舗」というワードには、お店、商店、ストア、ショップなど同じ意味で使われる別の言葉があります。会話の中で多用される言葉は、担当者が話す親しみのある表現に統一させると、顧客目線で話を進めることが出来るでしょう。

丁寧な言い回しが相応しいとされる場面は、状況に合わせた言葉の選択が必要になります。ペーシングの実践的な練習をしたい方は、こちらのロープレチェックシートを参考にしてみてください。

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バックトラッキング


バックトラッキングとは、相手の話を繰り返しながら会話することを言います。オウム返しとも呼ばれており、話を聞いてくれていると印象付ける手法です。対話中の「そうなんですね」、「ええ」などのあいづちに一言付け加えて返すことで、傾聴力を高めることができます。

バックトラッキングの種類
・相手の事実を交えて返す
・相手の感情を返す
・相手の話をまとめて返す


相手の事実を交えて返す

相手の話した事実をあいずちに交えて返すテクニックです。避けたい返答として、全く同じ文を3回以上繰り返してしまうと、会話が不自然になり、不快な印象を抱かせてしまうことも。復唱にならないよう、言葉の表現を変えて話すとスムーズです。

対話例
顧客:新店舗のオープンが決まったので、サービスの導入を検討していたところです。

営業:新店舗を出店されるんですね、弊社のサービスもお役に立てるかと思います。


話題を広げたい場合は、オープン・クエスチョン、クローズドクエスチョン(5W1H)の質問を投げかけると、興味を持ってくれていると実感してもらいやすくなります。

対話例
営業:新店舗を出店されるんですね、弊社のサービスもお役に立てるかと思います。オープンはいつ頃ですか?

顧客:春を予定しています。それまでに導入は可能でしょうか。

関連記事:営業に必要な質問力とは?成約率を上げるオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンの使い方


相手の感情を返す

相手の感情に同調しながら話すと、距離感が縮まりやすくなります。ペーシングの表情も合わせて返すと、さらに共感力が高まるでしょう。顧客が発言した際に、自分の主張を強めると気分を損ねてしまうこともあるので、担当者の感情に同調すると良いでしょう。

対話例
顧客:年末はバタバタしていて忙しかったんですよね。

営業:そうですよね。年末は繁忙期なのでお忙しいですよね。


相手の話をまとめて返す

相手の話を要約して返す手法です。話を受け入れてくれる安心感を与えるだけでなく、顧客に発言を再認識させるという目的もあります。商談では話が長くなる場面も珍しくありません。まとめることで、頭の整理ができます。

慣れないうちは、全体ではなく一部分を要約するところから始めましょう。単語を意識して聞くとまとめやすくなります。

対話例
顧客:パソコン作業をあまりしないので、サービスを管理できるかどうかが問題点ですね。できたら私以外の社員も操作ができると良いんですけど。そこはどうですか?

営業:パソコン作業の管理がご不安ということですよね。弊社のサービスでしたら・・

関連記事:クロージングとは?営業で押さえておきたい商談テクニックと事例集


ラポールトークを営業現場で活かす3ステップ

ラポール形成の実践手法


営業活動中に、知識は持っていてもその場で言葉が出てこないといった経験をされた方は多いのではないでしょうか。初対面の顧客と、緊迫した商談で初めての営業テクニックに挑戦するのは勇気がいるものです。

実践に活かせる自社の対策として「ロープレ」、「音源聴衆」、「習慣化」の3つがあります。


STEP1:ロープレ

ロープレは、実際の場面を想定してシミュレーションを行うことで、本番で適切に対応できる練習方法です。

インサイドセールスでは、研修や商談前にメンバー同士で戦略を立てながら実施しています。企業の情報をリサーチして、実践に近い条件を設定すると効果が出やすくなるでしょう。

 関連記事:ロープレとは?営業スキルの向上に役立つトレーニング方と実践方法【チェックシート付き】


STEP2:音源視聴

チームメンバーの音源や商談録画を視聴し、メンバーの言いまわしをインプットしています。

実際の対話を視聴できるので、本番の緊張感や、ソーシャルタイプごとの会話など、スクリプト以外のトークスキルを身につけることができるでしょう。

営業活動中に行き詰った時は、音源を聞いて自身に活かすというメンバーも多いです。

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STEP3:習慣化

「習慣化」は日頃から継続的に実践していくと、無意識に行動できるようになることです。普段から対話スキルを意識して話すと、少しずつ本番でも実践できるようになります。まずは、取り入れてみたいものを一つ決めて明日の対話のどこかで試してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

関連記事:電話営業のコツとは?即実践できる架電成功の秘訣&練習方法3選!


【事例紹介】ラポールトークでアポ率30%!成功の秘訣

営業で成果を出すためには、架電効率だけでなく、顧客との信頼関係の構築=ラポール形成がカギになります。ここでは、営業支援でアポ率30%を記録したインサイドセールス担当者の取組みを3つご紹介します。


電話営業だからこそ、”頷き”に反応する

1つ目は、顧客の声に反応することです。対面とは異なり、非対面の営業では表情が見えないため、「納得している」「共感している」サインである頷きをしっかりと拾い、「聞いていますよ」という反応を返すようにしていました。

この小さなラポールの積み重ねが、顧客との信頼関係を築く土台となりました。


断られた理由にも向き合い、丁寧に会話を続ける

2つ目は、アポイント獲得に直結しないと思われる会話にも価値を見出し、顧客ニーズを把握することです。

例えば、「過去に同様のサービスで嫌な思いをした」と語る顧客には、「どんなことがったのが教えてください」と理由を聞き出します。

これにより、気持ちを整理する機会を提供し、訴求ポイントを探ることが可能になります。そのうえで、「自社サービスを提案し、まずは資料だけでも見てみませんか?」と信頼回復を意識したアプローチを行うことで、商談につなげていました。


断られた理由を記録・分析し、次に活かす

架電の中で、断られた理由を振り返り、話の流れや言い方のどこに原因があったのかを分析していた点も特徴です。

断られたアプローチは、学びと捉え、反省→改善→実践をサイクル化して取り組むことで、対話力を着実に高めていきました。

また、チームメンバーから共有された成功トークや切り返し例を積極的に取り入れる柔軟性も成果に貢献。「自分には強い武器がないからこそ、メンバーの武器を活用する」というスタンスが、成長と成果の両方を後押ししていました。

関連記事:アポ率驚異の30%超え!?メンバーが語るアポイント獲得のメソッド


営業担当者の疑問に答える!ラポールトークFAQ

ラポールトークに興味はあるものの、「現場でどう使えばいいの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、営業現場でよく聞かれる質問とその答えをまとめました。

これから実践する方も、すでに取り入れている方もぜひ参考にしてみてください。


Q1:ラポールトークはオンライン商談でも有効ですか?

A:はい。特にオンラインでは表情・声・間の取り方など、非言語情報が伝わりにくいため、戦略的なラポール形成が必要です。

ミラーリングは、画面越しでも実践可能ですし、声のテンポやトーンを意識することでペーシング効果も期待できます。


Q2:やりすぎると逆効果になりませんか?

A:確かに、不自然な模倣や過度なオウム返しは不快感を与える可能性があります。重要なのは、「相手が自然に受け入れられる範囲」で使うことです。言動をすべて真似るのではなく、相手に寄り添う姿勢を心がけます。


Q3:初心者におすすめのテクニックは?

A:まずは、バックトラッキングがおすすめです。言葉をそのまま繰り返すだけでも、傾聴力が伝わります。慣れてきたらペーシングやミラーリングも取り入れてみましょう。


Q4:ラポールトークを取り入れる際に意識すべき心構えはありますか?

効果的に取り入れるには、相手に興味を持つことが大切です。テクニックを使うことが目的になると、不自然になったり、信頼を損ねる原因になったりすることもあります。

相手の話を「理解したい」「知りたい」という本質的な姿勢が、ラポール形成の前提になります。


Q5:トークスクリプトにラポール形成の手法を組み込むコツは?

ポイントは、具体的な言い回し例や状況別のテンプレートを用意することです。

「この質問のあとにオウム返しを入れる」や「アイスブレイクの場面でのペーシング例」など、場面ごとの再現性が高い形式でマニュアル化すると現場で活用しやすくなります。

また、ロープレとセットで浸透させるのも効果的です。


ラポールトークを戦略に、成果を生み出す営業組織へ

顧客との関係性を築くためには、営業スキルだけでなく心理学的アプローチが必要な時代です。

ラポール形成を意識することで、会話や関係性が変わり、営業の成果に直結にします。

<まとめ>
・ラポールとは、
顧客との信頼関係を築くための心理学的なアプローチ手法
ラポールトークを取り入れることで、顧客の本音を引き出し、商談成功率に期待が持てる
営業に有効な3つのテクニックは、「ミラーリング効果」「ペーシング」「バックトラッキング」
ロープレ、音源聴衆、習慣化でスキルを定着できる

3つのテクニックと日々の実践を通じて、ラポールトークのスキルを磨いていきましょう。

ラポールの心理テクニック

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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IS factory magazine(アイエス ファクトリーマガジン)編集部です。2022年開設。
定期的にインサイドセールスや営業に関するノウハウ、セミナー情報を発信しています。

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